Mrs. Globe 世界大会 報告 その3

World Conference Report

中国・深圳で開催されたMrs.Globeミセスグローブ世界大会2018(11月22日〜12月2日・12月1日ファイナル)を終え、日本代表の吉川智美(福井県出身、44歳)大月直子(岐阜県出身・静岡県在住、43歳)が帰国しました。
2人の日本代表は、今回22回目を迎える世界最大級のミセスコンテストの舞台で得た収穫や課題を挙げました。

★【大月直子コメント】

ファイナル Top 30 入賞 、Most Energetic Award 受賞、ネット投票 Choice of the Peopleでは、第4位 に入賞を果たした。

 

「全体の感想としては、世界のIT市場を牽引するハイテク都市の深圳で、世界中のミセスの皆さんと10日間を過ごした日々は強烈な思い出で、まだ興奮から覚めません。様々な境遇の中で生きるミセス達と共にファイナルステージを作り上げることができて嬉しかった気持ちと、このような貴重な大会に出場させて頂き改めて、ミセスクィーンの皆様に感謝したいと思いました。」 

ー今回の入賞について思うこと

 

「準備の段階から、このコンテストのリサーチを入念に行い全力疾走したというところが入賞に繋がった気がしています。出場者の中でも自分は最高齢組だったので20代の若い出場者に対抗してしまうとエネルギーを使いすぎてしまいそうだったので、体力を温存するため睡眠時間の確保を徹底するなど気をつけたいと思いました。
現実はなかなか厳しく、最終日は2時間しか眠れませんでしたが全力でがんばったと思います。しかしながら正直なところ、自分がどれだけ頑張ったかという自分へのフォーカス以上に世界中の既婚女性のエネルギッシュな生き方の方に目を奪われる部分が多かったです。
私達日本人も7年前に東日本大震災を経験し、今年は西日本豪雨や北海道胆振東部地震等、大きな試練を乗り越えて生きなければいけない現実がありますが、他の国の出場者の方々は戦火を逃れて生きて来られている方が何人もいて、命の有り難さや平和の尊さ、またご自身の苦難克服の経験から様々なことをこのコンテストを通じて訴えていらっしゃいました。
日本人の私は想像で思い遣ることしかできず、今の私に出来ることは何だろう、とリハーサルや選考会まで、パフォーマンス向上に向けて自分自身を追い込みながらも、その傍らで、帰国後は世界の女性がたくましく生きている姿を一人でも多くの日本の女性の皆様にお伝えしたいと思うようになりました。」

ーミセスグローブという大会の特徴について

 

「世界の5大陸から、65カ国・地域のミセスの代表が集まる国際大会という意味では、多人種、多民族、多文化、多宗教のダイナミズムを感じました。
遠く離れたところでは、南米の島々から参加しているミセスもいて、初めて聞く名前に驚きました。年齢も25歳から45歳まで、子供がいるミセスがほとんどで、中には8人も子供がいる方もいらっしゃり、出場者には「私達はお母さんです」という部分もあると感じました。リハーサルでは常に英語、ロシア語、中国語、スペイン語が飛び交っていました。
今回、全盲の中国人女性が出場され、中国でも話題になりました。
ミス・ミセスコンテストに障害者の方の参加と聞きますと、オリンピックでさえパラリンピックに分かれて競技をしていますが、障害の有無にかかわらず、参加できるこのミセスグローブという団体のミセスコンテストは素晴らしいコンテストだと感じました。
王蕾蕾(オウ・レイレイ)さんで、2児の母ですが、この方が際立つ才能の持ち主で他の出場者を圧倒し、4位に入賞されました。全盲のためご主人がいつも付き添っていらっしゃったのですが、彼女のメイクもご主人が施し、その姿に皆が驚きました。
蕾蕾さんがウェルカムパーティーでの自己紹介で、「私は目が見えませんが、主人が私の目になってくれています」とおっしゃった言葉が印象的でした。彼ほど妻のことに献身的な旦那さんは世界中どこを探してもまずいないと思い、その夫婦の深い愛は素晴らし過ぎました。
ご夫婦が一心同体となって積極的に活動されている様子は出場者全員の心にも深く残っていると思います。
リハーサルで私は、蕾蕾さんと一緒のグループでした。周りの人も障害者の方に接するという雰囲気ではなく、振付師も周りのコンテスタントも一緒になって彼女の振り付けのサポートをし、手を繋いで誘導したりしまして、非常に協力的な場面が数多く見受けられました。
蕾蕾さんにとって今回ミセスコンテストは初めての出場だったそうですが、これまでにも目が見えなくても女優、歌手として舞台に挑戦し、講演会や執筆、出版をされていて大変精力的に活動なさっているそうで、このような普段の生活ではお会いすることができないエネルギッシュな女性に出会えたことも私の大きな収穫だと感じております。」

ー今後に向けての抱負

「日本では全く知られていなかったミセスコンテストの世界大会、ミセスグローブ・Mrs Globeの特徴的な部分をより多くの方々にお伝えする必要性を感じております。
ミセスグローブの合宿では、毎朝レクチャーがあり、人種を越えてお互いを尊重し合うことや、女性として母として家庭のために頑張って生きてきた今までの自分をこの場で解放し、労い、癒しましょう、等のお話もありました。
ミセスグローブの母体は、女性のメンタルヘルスを中心にした女性擁護支援活動団体です。今回の世界大会での私の経験を通じ、今後の女性の地位向上やエンパワメントに貢献できるようなお話を様々な場所でお伝えしたいと考えております。
ミセスという切り口で集まった様々なバックグラウンドを持つ女性達の活躍に多くの刺激を頂き、私自身も今まで以上に広い視野で物事を見ながら活動していきたいです。」

Profile

大月 直子(おおつき なおこ) 
NAOKO OTSUKI

・Mrs. East Sea Globe 2018 ・Mrs. QUEEEN 2018